38年ぶりの皆既日食:LA各地で観測イベント
太陽と月と地球が一直線に並び、地球から見ると太陽が月に覆い隠されたように見えることで発生する皆既日食のイメージ。米国本土では1979年以来、38年ぶりに観測できる(NASA)
21日に米国本土では1979年以来、38年ぶりに皆既日食を見ることができる。【吉田純子】
皆既日食は月が太陽と地球の間を通過し、太陽と月と地球が一直線に並んだ時、地球から見ると太陽が月に覆い隠されたように見えることで起こる。皆既日食の間は太陽と月がほぼ同じくらいの大きさに見える。 月が完全に太陽を覆い隠す皆既日食が見られるのはオレゴン、アイダホ、ワイオミング、モンタナ、ネブラスカ、アイオワ、カンザス、ミズーリ、イリノイ、ケンタッキー、テネシー、ジョージア、ノースカロライナ、サウスカロライナの14州のみ。 残念ながらカリフォルニア州は部分日食ではあるが、ロサンゼルスでも見ることができそうだ。 LAでは同日午前9時05分から始まり、もっともよく見えるのは午前10時21分と推定されている。終わる時刻は午前11時44分。 LA地区でも各地で部分日食の観測イベントが開催される予定。開催場所は以下の通り。 ▽グリフィス天文台 同日は午前9時から正午まで無料の観測イベントが行われ、敷地内の芝生や歩道などから天体望遠鏡で観測する機会が提供される。売店では観測用の眼鏡も販売される。各自天体望遠鏡を持参して観測することは安全上の理由から同イベントでは禁止されている。 ▽ロサンゼルス州立歴史公園 同公園職員が午前8時半から同公園入り口から観測できる場所まで案内する。各自で観測場所まで行くことも可能。参加費は無料。 ▽ランチョ・シエラ・ビスタ 午前9時半から子どもたちのための無料観測イベントを開催する。 ▽サンタモニカ・マウンテン 午前9時半からビジターセンターで無料観測イベントを開催する。 ▽ウィルソン山天文台 午前9時05分から同天文台の天体望遠鏡で観測できる無料イベントを開催。なお各自天体望遠鏡を持参して観測することも可能。 ▽ウッドランドヒルズ図書館 午前10時45分から無料観測イベントを開催。各自で観測眼鏡持参。 ▽スタジオシティー図書館 午前10時から11時半まで、無料観測イベントを開催。観測眼鏡が提供される。同時にヨガや音楽演奏、工芸展示なども行われる。 ▽シルマー図書館 午前10時から10時半まで無料観測イベントを開催。観測用眼鏡も無料で提供される。 ▽パコイマ図書館 午前10時から無料観測イベント開催。観測用眼鏡も提供。 ▽カリフォルニア工科大学 キャンパス内の芝生で午前9時半から無料観測イベントを開催。天文学者による質疑応答もある。
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