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Writer's pictureRafu Shimpo

LAから日本文化発信

 「ロサンゼルスから発信された日本文化がアメリカ人の心に響き、日本に興味を持つきっかけになってくれたら嬉しい」。先日伺った南加宮城県人会のピクニックでメンバーのひとりがこう話した。  LAの日系コミュニティーの夏の祭典・二世週祭と同時に開催されるLA七夕祭りで飾られる七夕飾りの制作にメンバーたちは今年も余念がない。故郷の伝統行事がはるか海を越え、LAで毎年行われるようになろうとは夢にも思わなかったことだろう。飾りつけにも気合いが入る。  今年で9回目を迎え、近年では美しい七夕飾りを自分たちでも作ってみたいと当地の高校生らも作り方を習い、日系以外の生徒たちも制作活動に励むまでになった。  そもそも、こうした伝統行事を通して日本に興味を持ってくれる人が増え、訪日観光客の増加にもつながるようにと始められたLA七夕祭り。日系以外の子供たちも制作に乗り出してくれているところから、その成果は出ているようにみえる。  日本政府観光局が19日に発表した今年上半期の訪日外国人数は前年同期比17・4%増の1375万7300人と5年連続で過去最高を更新した。米国は14・0%増の69万6500人。この中にもきっと二世週祭やLA七夕祭りなどに足を運んだ人が含まれていることだろう。  先週末には今年の二世週祭が開幕した。毎年二世週祭では日本文化を紹介するさまざまなイベントが開催される。茶道や書道、生け花の展示や実演のほか、南加地区で活動する日本舞踊の各社中も集結し、浴衣姿で音頭ダンスを披露する。こうした日本文化を紹介する行事は、日系3世、4世が自分たちの祖先がやってきた日本を知る機会にもなっている。  日本文化を当地の人々に知ってもらうためには、瞬時に情報発信できるフェイスブックやインスタグラム、ツイッターなどのソーシャルメディアの活用も不可欠だろう。今や若者の多くがこうしたソーシャルメディアを駆使している。彼らに日本文化を「クール」と思ってもらう試みも必要になってくるだろう。今年はどんな二世週祭になるのか。何か「新しいこと」が見つけられるかにも注目したい。【吉田純子】

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