LAとオ郡:アパート賃貸料、年々高騰
家賃の上昇とともにLA各地では新築アパートの建設ラッシュが続いている。写真は小東京で建設中のアパート
ロサンゼルス郡とオレンジ郡のアパート賃貸料が上昇を続けている。南カリフォルニア大学(USC)の不動産を専門とした研究機関「The Lusk Center for Real Estate」は12日、今後2年間で両郡のアパートの平均家賃が今後さらに上昇するとの見通しを発表した。【吉田純子、写真も】
調査結果によると、2018年までにLA郡のアパート家賃は109ドル、オレンジ郡は149ドル、リバーサイドとサンバナディーノ両郡を含むインランド・エンパイア地区では84ドル、サンディエゴ郡では155ドル上昇すると予想されている。 南カリフォルニア地区のこれらの4地区ではすでに3万8千戸の新築アパートの建設が予定されているが、需要の高まりと家賃の上昇はとどまるところを知らない。 LAのダウンタウンでも、現在多くのアパートやコンドの建設が進んでいる。 15年のLA郡のアパートの平均家賃は、前年から59ドル増の1307ドルで、空室率は4・2%。建築許可を受けた賃貸アパート戸数は1万7869戸だった。同レポートによると18年までに空室率は4・1%に、平均家賃は1416ドルまで上昇すると予想されている。 また1980年代から2000年代前半に生まれたミレニアム世代とよばれる20代、30代の都心部への流入により、LA郡の人口はさらに増加し、今後さらに家賃の上昇を引き起こす要因にもなっていると指摘している。 オレンジ郡の15年の平均家賃は前年から81ドル増の1587ドルで、18年までに1736ドルまで上昇すると予想されている。 調査報告によると、カリフォルニアの住宅価格は全米平均と比べると2倍も高い。LA郡やオレンジ郡など南加地区で販売されている多くの複数世帯住宅は高所得者層をターゲットとしており、こうしたことから住宅を購入するより、アパートに住むことを選択する人が増えているという。
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