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LAメトロ:全米初、ボディースキャナー導入へ
メトロの駅構内に設置されるボディースキャナーの装置(メトロより)
メトロ(ロサンゼルス郡都市圏交通局)は14日、ロサンゼルスの地下鉄で乗客が爆発物や武器を所持していないかを調べるボディースキャナーの導入を開始すると発表した。ボディースキャナーを公共交通機関で導入するのは全米初となる。【吉田純子】
メトロによると、ボディースキャナーは移動可能な装置で、駅を通行する乗客が立ち止まることなく30フィート(約9メートル)先から不審物を所持していないか全身を調べることができる。1時間で2千人以上を調べることが可能で、数カ月中に導入する予定。全米では初めての試みとなる。
装置はイギリスに本社をおくThruvision社の装置で、金属、非金属どちらも識別できる。
今後、ボディースキャナーの設置とそれに伴い乗客がスキャナーで調べられる対象になることを知らせる標識を駅構内に設置する。
運輸保安庁(TSA)は2月にニューヨークのペン駅やワシントンDCのユニオン駅、ニュージャージーの公共交通機関でボディースキャナーを試験的に実施したことがある。
昨年12月にはニューヨークのタイムズスクエア近くの地下鉄駅構内でバングラデシュ系移民の男が自身の体にパイプ爆弾を装着し起爆させ、自身を含む数人が負傷する事件が発生している。
メトロによるとこうした事件を未然に防ぎ安全対策の向上を図るためにもボディースキャナーは有効であるとしている。
メトロのレッドラインは1日およそ15万人が利用し、昨年の地下鉄利用者は1億1200万人にのぼる。
ボディースキャナーを通した画像(左)。金属、非金属どちらも識別できる
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