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LA市:水使用量が13%減少
LA市で行われている節水キャンペーン「Save the Drop」のポスター
ロサンゼルス市のエリック・ガーセッティー市長は15日、同市の過去12カ月の水使用量が前年度平均から13%減少したと発表した。同市長は2017年までに20%の節水を目指しており、最終目標値には到達しなかったものの、7月1日までの初期目標として掲げていた10%の目標値は達成した。
同市の統計によると、6月30日までの過去1年間の同市の1人当たりの水使用量は1日平均113ガロン。前年度平均は131ガロンだった。 加州では記録的な干ばつにより、各地で水不足対策が行われ、同市でも節水を呼び掛けるキャンペーン「Save the Drop」を実施。庭の芝生の水まきに使用する水の量を減らすため、ロサンゼルス市水道電気局(LADWP)の顧客を対象に、芝生を撤去し干ばつにも強い植物への植え替えを行った世帯に、1平方フィートあたり1・75ドルを支給する奨励金制度を適用。これまでに2300万平方フィート以上の芝生が植え替えられ、年間10億ガロンの節水が実現している。 同市が運営する公園や博物館などの管理を行う娯楽および公園部門では33%の節水を達成し、公共ゴルフコースでは76%がリサイクル水でまかなわれている。 市民には、庭の水まきを週2回にするよう呼び掛けているほか、水流遮断機能付きガーデンホースや節水に適したスプリンクラーの利用を促している。 節水対策を実施してからの同市の水使用量は、人口が今より100万人以上少なかった45年前と同じ使用量になった。 ガーセッティー市長は次期目標として16年までに15%の節水を掲げ、引き続き市民に協力を呼び掛けている。【吉田純子】
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