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Writer's pictureRafu Shimpo

LA郡:ホームレス人口4万6874人に

 ロサンゼルス・ダウンタウンにあるスキッドロウ地区で暮らすホームレスの人々

ロサンゼルス・ダウンタウンにあるスキッドロウ地区で暮らすホームレスの人々

 ロサンゼルス・ホームレス・サービス局(LAHSA)が実施した最新の調査結果によると、2016年のLA郡のホームレス人口は4万6874人で前年の4万4359人より5・7%増加していたことが分かった。【吉田純子】

 LAHSAは今年1月に調査を実施し、ホームレス人口をまとめた。統計結果によると、ホームレスの中でもシェルターなどの避難所に入所せず、路上で生活していたのは3万4527人で、前年の3万1025人より増えていた。  一方、ホームレスの退役軍人は前年の4362人より30%減少し、3071人。LA市でも減少傾向がみられ、前年の2733人から今年は1617人まで減少していた。  LA市もホームレスは4年連続で増え続けており、前年度と比べると11%増の2万8464人で、LA郡のホームレス人口の65%を占めた。うち2万1338人が路上で生活している。  他の地域をみてみるとサンファナンド・バレーは35・2%増加していたが、サンゲーブル・バレーでは15・7%減少していた。  LA市でもホームレス問題は深刻化しており、昨年9月にはLA市のエリック・ガーセッティー市長が非常事態を宣言。今年4月に発表した予算案にはホームレス対策として1億3800万ドルを投じ、シェルターの建設など住宅支援のほか、ホームレスの所持品を保管し、トイレやシャワー、洗濯機が利用できる無料施設の建設も検討している。  またホームレスには精神病患者も多いため、LA郡とも協力して精神疾患を患うホームレスの救済策も講じるという。  LA市のダウンタウンでホームレスが多く暮らすスキッドロウ地区を含む第14区のホームレス人口は前年比11%減のおよそ5590人。ホームレスを目にすることが多いベニスビーチを含む第11区は2529人だった。  LA市のエリック・ガーセッティー市長は「LA市では昨年だけで退役軍人2668人、慢性的なホームレス2846人を含むおよそ1万人のホームレスに住宅支援を行ってきた。この数字はLA郡のほかの自治体と比べても多い」と話し、同市では戦略的にホームレス問題に取り組んでいることを強調した。

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