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Writer's pictureRafu Shimpo

LTSC:酒試飲イベントを開催

 説明を受けた後に日本酒を試飲する来場者

説明を受けた後に日本酒を試飲する来場者

 リトル東京サービスセンター(LTSC、ディーン・マツバヤシ所長)は7月24日夜、小東京の日米文化会館(JACCC)前のノグチプラザで、活動資金集めを目的とした酒試飲イベント「SAKE ON THE ROCKS」を開催した。酒造メーカー35社の日本酒や焼酎、ビールがブースに並び、来場者を楽しませた。

 同イベントは今年で9回目を迎え、毎年、日本食卸売業の共同貿易がスポンサーとなり酒を提供している。  これまで、ロサンゼルス・ダウンタウンにあるユニオン駅や、カリフォルニア・サイエンス・センターなどを会場に行われてきたが、小東京で開催されるのは今回が初めて。LTSCのマツバヤシ所長は「酒は日本の食文化のひとつ。今では多くの米国人が酒を飲むようになった。小東京から日本文化をさらに発信させていきたいとの思いが強くなり、今年は小東京での開催が決まった」と話す。  「米国という土地で、日本を代表する酒のイベントが開催されることは、私が渡米した約60年前には考えられなかった光景。東洋と西洋の文化が今こうして小東京で結ばれたのを見ると、なんとも感慨深い気持ち」と共同貿易の金井紀年会長は語る。  山口県の酒造「旭酒造」が製造する純米大吟醸「獺祭50」と「獺祭50スパークリングにごり」もブースに並んだ。獺祭はユダヤ教徒が口にできる食品であることを表すコーシャ認定を取得。米国で食を広めていく上で、コーシャ認定を取得していると、健康志向の人にも「安心して飲める」と受け入れられる傾向があるという。  日本食と日本酒が大好きだというセルバンテス・ラッシュモアーさんも「獺祭50」と「獺祭50スパークリングにごり」を試飲。「日本酒のスパークリングは初めて飲んだが、ほのかな甘みが口の中に広がりおいしかった」と感想を述べた。  焼酎メーカーとしては初めて、昨年5月にサンフランシスコに事務所を開設した「iichiko USA社」は、焼酎「いいちこ」を紹介。米国における焼酎の認知度はまだ低いというが、この現状を打破するため米国限定で開発されたのが、梅と柚子味の焼酎。すでにハワイでは販売され好評だという。  梅味の焼酎を試飲したエイミー・チャンさんは「甘くておいしかった。梅の風味が効いていて飲みやすかった」と話し、初めて飲む焼酎も気に入った様子。  会場には酒のほか、食べ物のブースも並び、来場者はタコスやラーメンバーガー、ホタテのソテーなどに舌鼓を打ちながら、酒を試飲し、小東京の夕べを楽しんでいた。【吉田純子、写真も】

LTSCのマツバヤシ所長(右から2人目)や共同貿易の金井会長(右から3人目)らによる鏡開き

LTSCのマツバヤシ所長(右から2人目)や共同貿易の金井会長(右から3人目)らによる鏡開き


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