VJCC:夏祭りで恒例の盆踊り
着物姿で盆踊りを先導する女性
ベニス日系コミュニティーセンター(VJCC)で6月23、24の両日、毎年恒例の夏祭りが行われた。屋外には各種ゲームのブースや食べ物の屋台が並び、生け花や書道、盆栽の展示のほか、体育館ステージでは空手や剣道、太鼓演奏なども披露され、訪れた人々に日本文化を紹介。夕方には両日、恒例の盆踊りが行われ、浴衣姿のちびっ子から大人まで老若男女が参加し、夏のひと時を楽しんだ。【吉田純子、写真も】
盆踊りを楽しむミス・ウエスターンLAら
夏祭りには毎年浴衣姿の来場者の姿もあり、本場さながらの雰囲気。両日、同センターの屋外には、輪投げやコイン投げ、バスケットゲームなどのブースが並び、子どもたちはゲームに熱中。賞品を獲得すると子どもたちの喜ぶ歓声が聞こえてきた。
屋外ではかき氷や団子、タコス、揚げワンタン、照り焼きチキン、スパム結び、ボバティーなどの屋台が並び、日本の夏祭りではちょっとお目にかかれないロサンゼルスらしい品々も人気。体育館内ではちらし寿司やいなり、うどんなども販売され、訪れた人々は屋台フードを頬張りながら、お祭り気分を満喫した。
体育館では柔道や居合道、剣道、空手、ラインダンス、太鼓、フラダンスなどが披露され、ホールでは生け花や書道、盆栽、水彩画の展示と実演が行われ日本の伝統芸能、文化を紹介。
同センターでは毎年、優秀な成績を収め、コミュニティー活動にも貢献してきた学生を奨学生として表彰しており、23日にはその表彰式が行われた。今年はマシュー・コジマさんとマシュー・サイトウさんの2人が選ばれた。
輪投げゲームをする浴衣姿の子ども
コジマさんはカルバーシティー高校を卒業。日英両語が話せるバイリンガルで、課外活動では同センターのボーイスカウト「Troop 764」に所属するほか、UCLAメディカルセンターでもボランティア活動に従事。カリフォルニア大学バークレー校に進学予定。
サイトウさんはパシフィカ・クリスチャン高校を卒業。優秀な成績を収めた学生が所属できる「National Honor Society (全米名誉協会)」にメンバーとして4年所属。課外活動ではボーイスカウト「Troop 915」に参加した。ロヨラ・メリーマウント大学に進学予定。
2人には同センターの代表ジョン・イケガミさんから表彰状が手渡された。
日が落ち始め、いよいよ盆踊りの時間。会場には人々が集まり始め、待ちに待った盆踊りが始まった。浴衣姿の人や、盆踊りに馴染みのない来場者まで、皆が輪になって音頭に合わせ踊り出した。
マリナデルレイ在住のテリー・ウェイブリーさんにとってVJCCの夏祭りは今年5回目。日系人の友人から誘われたのがきっかけで、訪れるようになったという。「食べ物がおいしいので毎年来るのが楽しみ。特に団子がお気に入り」と話す。昨年訪日し、浴衣を買ってきたというが「着方が分からなくて今年の盆踊りでは着られなかった。来年はぜひ浴衣姿で踊ってみたい」と意気込んだ。
VJCCの代表ジョン・イケガミさん(左から)から表彰状が手渡された今年の奨学生のマシュー・コジマさんとマシュー・サイトウさんの2人
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